おうちで焚き火気分 焚火炎色
焚火炎色(たきびえんしょく)とは
焚火炎色は、いつまでも見飽きない美しい炎で、おうちで焚き火気分!を手軽に味わえるよう開発いたしました。
いわゆるバイオエタノール暖炉の卓上小型版ですが、暖房能力ではなく、いつまでも見飽きない美しい炎(美炎)を追及し、煙や臭気が少なく、容易に点火、消火ができ、安全であることを目指しています。
焚火炎色の炎は、揺らぎ・輝き・炎色が美しく、火力があり調理も可能です。
この美しい炎は、バイオエタノールなどの燃料アルコールを炎色反応させたもので、2024年9月に当社が商品化いたしました。
◆燃料用アルコールを使用
室内でも煙、臭気を極力出さず、揺らぎのある炎が生まれ、手軽に入手できる燃料としてバイオエタノールなどの燃料アルコールを使用しています。メタノール系、エタノール系、バイオエタノール系、の何れも使えますが、もともとアルコール類単体での炎は、青白く見えにくい炎です。そのためバイオエタノール暖炉の炎にも青白い炎が混ざってしまいます。そこで・・・
左:メタノール 右:バイオエタノール
・・・焚火に近い炎色にするため「炎色反応」による色付けを行います。様々な物質をアルコールに添加することで、炎色反応が起こり、カラフルな色を付けができるのです。綺麗な花火の色もこの炎色反応によるものです。
実験でよく紹介されているのは、リチウム:赤、ナトリウム:黄、バリウム:黄緑、銅:緑、セシウム:青紫・・・・・など様々な色付けが可能です。
また、最も一般的な方法として、ウールや金属繊維を燃料用アルコールに浸け「芯」として使う方法があります。ウール類も金属類も炭素などが炎色反応を起こし、ある程度オレンジの炎となります。アルコールランプの炎が薄いオレンジ色であるのも黒く焦げた芯の炭素による炎色反応で、焚火で様々なものを燃やしても、おおよそ赤〜オレンジの炎が生まれるのも燃えた木の炭素による炎色反応です。
しかし、このいわゆる「芯」を用いる方法は、安定したオレンジ色の炎になりにくく、欠点として、芯材が黒く炭化したり、黒っぽく加熱変色して【見苦しい存在となる】ことです。せっかくの炎が火元で綺麗に見えないという欠点があります。
◆どうしても芯は汚れて見苦しい
芯が燃えて炭素ができ、炭素が炎色反応を起こします。
バイオエタノール暖炉の炎色は主にこの炭素による炎色反応です。
鉄、ステンレスなど金属繊維には炭素も含まれ、
炎色反応が起こります。
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焚火炎色は、各種【燃料用アルコール】をご使用いただけます。
〇メタノール系(メチルアルコール)
〇エタノール系(エチルアルコール・バイオエタノール暖炉用)
〇メタノール、エタノールなど混合系
各種燃料により炎色反応などに個性があります。
燃料用アルコールの詳細 選び方はこちら
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◆塩化ナトリウムを使用
焚火炎色では、できるだけ焚き火色に近く安全な材料として「塩化ナトリウム」を使用しています。燃焼による粉じんの飛散や加熱による有毒ガスの発生のない、極めて安全性の高い物質です。
塩化ナトリウム=「塩」です。皆さんが日々食べておられる塩ですが、この塩には旨味成分となる不純物がほとんど含まれていない、言ってみれば純粋すぎて美味しくない塩です。塩ですから煮ても焼いても無害で、直火で食材を焼いても安心です。塩化ナトリウムは焚火のような濃いオレンジ色にはなりませんが、淡く綺麗なオレンジ色で十分に楽しめる炎色です。
塩化ナトリウムの電子を加熱すると、オレンジ色の光エネルギーを放出する性質(炎色反応)を利用しています。
また高純度の塩化ナトリウムは、高温で加熱しても変色がなく、綺麗な白い結晶のまま残ります。
料理に使う食塩は、高温で加熱すると不純物が燃焼して黒く変色してしまいます。
◆焚火炎色の誕生
燃料用アルコールに塩化ナトリウムを添加するには、少々工夫が必要でした。残念なことに塩化ナトリウムは燃料用アルコールに溶けず、いくら混ぜても粒のまま底に沈みます。そのため芯材などに塩化ナトリウムを付着させてから燃焼させないと炎色反応は起こりませんが、前述の通り芯材があると見苦しい! で、いろいろと実験の結果、塩化ナトリウムは水に溶ける。水はアルコールに溶けるという性質があり、そこでまず、水に塩化ナトリウムを溶かし、その後燃料用アルコールを加えると、塩化ナトリウムと水とアルコールが溶け合う(混ざる)ことに気づいたのです。これだけの単純なことですが、美しい炎を生み出すことに成功したのです。おうちで焚き火気分!焚火炎色の誕生です。今までのバイオエタノール暖炉では見られなかった美しい炎の誕生です。
また、美しい炎を引き立てるため、内側を白色にした特殊なカップを開発いたしました。
焚火炎色(塩化ナトリウム水溶液)
美しい炎を見るための内面耐火白色カップ
これにより、ウールや金属素材などの芯を使わず、
いつまでも見飽きない美しいなオレンジ色の炎を生み出しました。
◆SPARKLING FIRE スパークリングファイア
加熱された塩化ナトリウムの電子が、オレンジ色の光エネルギーを放出し、炎に色が付きます。
焚火炎色ではこの瞬間を綺麗な連続光として見ることができます。プチプチという小さな音と共に、無数に煌めく火の玉が、いつまでも見飽きない炎を演出します。この現象をスパークリングファイアと呼んでいます。燃料用アルコールに含まれる水がとても小さな水蒸気爆発を連続させるのです。
※SPARKLINGは、きらめく、キラキラ光る、生き生きした、などの意味があります。